京論壇2017公式ブログ

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【コラム】グローバルに働くということ!

皆さんこんにちは!グローバリズム分科会に所属している教養学部アジア地域研究5年の湯川利和です。
今回は徒然なるままに“グローバル”について書いてみようと思います。

自分は去年から一年間清華大学に留学しつつインターンをし、今年の夏はバークレーのサマースクールに参加しています。この一年間を通じて“グローバル”について考えることがとても多かったので、その所感をさっと共有したいと思います。これは自分がグローバリズム分科会に所属している理由とも重なります。

皆さんにとって“グローバル”が意味するところは何でしょうか?

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入学式で“タフでグローバルな人材”になるように求められたり、就活で“グローバルな環境”を企業がアピールしていたり。メディアでも度々“グローバル”に関する話題が取り上げられていると思います。
グローバル”に活躍したい!みたいな人は一定数いるけど、そこで思考停止してしまって、その理想像がどういうものなのか具体化できている人は少ないかもって思います。実際自分もその一人でした笑

英語を使っていれば“グローバル”なのか、外国で仕事をしていれば“グローバル”なのか。はたまたどれでも無いのか。そもそもなぜ“グローバル”に惹かれるのか。

こうした問いに答えるにあたって、以下海外で働いてみてぶつかった壁を紹介します。

その一:仕事がない!!!!
→これが一番びっくり。仮にもインターンで雇われているので何かしら仕事があると思いきや、特に仕事がない時間帯も多くて。でも冷静に考えると日本関連の仕事ならまだしも、日本と関係のない仕事を自分に任せるメリットってないんですよね。言語的に不自由だし、業界の知識があるわけでもないし。自分は仕事を「与えられるもの」って無意識に思っていた節があって、いやいや仕事は「取りに行くもの」だってことを痛感しました。

その二:言語の壁とその先の壁
→やっぱり仕事で要求される言語レベルって日常生活や大学の授業で必要なレベルより結構高いです。日常生活や大学の授業で友達や教授の言っていることの8割くらい聞き取れたら割とやっていけると思うんですが、仕事で上司の指示が8割しか聞き取れなかったら仕事に取り掛かるのが果てしなく不安になるんですね…母国語でコミュニケーションを取るときでさえ意思の疎通がうまくいかないときがあるのに、さらに2割聞き取れなかったら上司とアウトプットのイメージがずれていることは必至なので。
さらに言語ができたから職場に馴染めるかと言ったらそうではなくて、人間関係構築に重要なのは共通の話題なんですね。が、バックグラウンドが違うと趣味もかなり異なってしまうので仲良くなるのも簡単ではなくて……仕事は顧客や同僚との関係の中で生まれるものなので、これができないことによるコストはかなり大きいのです!泣

それでもやっぱり海外で働いてみて良かったな、と思うのは言語・文化的にマイノリティの環境でどう能力を発揮すれば良いのか考える習慣がついたことですね。また、現在の組織と今まで所属してきた組織を比較することで自分に適した環境を改めて考えることができることもできます。

グローバル”に働くことに対する答えとしては、

どこで、
どういう組織で、
どういう働き方をしたいのか。

を考えるべきだということ。

どこで、というのは例えば同じ海外でもアメリカと中国では価値観も慣習もまるっきり違うから、自分はどこの国の文化に親和性を感じるのか考えてみた方が良い、ということ。“グローバル”に活躍することは多くの場合“バイラテラル”、“トライラテラル”、“リージョナル”の延長線上にあるので、国や地域に分解して考えてみると良いと思います。

どういう組織で、というのは同じ国や地域でも様々な組織が存在しているから、自分はどのような組織文化に合うのか考えてみた方が良いということ。例えば、メンバーのバックグラウンドによって組織の文化は全く異なってくるわけで。

どういう働き方をしたいか、というのはその組織の中で自分はどのような価値を提供したいのか、そしてできるのか、ということ。例えば、期間の長さで考えてみたり、職種・職位の面から考えてみたり。

あくまでも個人的な意見ですが、こんな感じに考えてみると自分が“グローバル”に活躍しているイメージが結構具体的に湧くのではないかと思っています。

以上、湯川でした!ここまで読んでもらえて感謝です( ˘ω˘ )

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インターン先でパシャリ)

教養学部5年 湯川利和